初めてシャモニー(Chamonix)の空気を吸った瞬間のことを、私はきっと一生忘れません。街に一歩足を踏み入れただけで肌で感じる異様な熱気、そしてまだ何も始まっていないはずなのに、すでに街に溢れるランナーたちの姿。UTMB®︎(Ultra-Trail du Mont-Blanc/ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)のウィークが本格的に幕を開けたシャモニーで過ごした、最初の一日をお届けします。
宿選びの選択肢 私はジュネーブを拠点にしてみました
UTMBウィークのシャモニーは、世界中から観戦者・出走者が押し寄せるため、宿の確保が最初の関門になります。中心部のホテルは1年前から予約で埋まり始め、価格も跳ね上がるのが実情です。
私はその対策として、隣国スイスのジュネーブを拠点に、FlixBus(フリックスバス)でシャモニーへ通うというスタイルを試してみました。空港に近いこともあり比較的リーズナブルに宿を確保でき、バスも1時間半〜2時間ほどとそれほど負担になりません。

ただし、これはあくまで私が選んだ方法の一つにすぎません。実際には、
- 仲間と部屋をシェアして、多少高くてもシャモニー中心部に泊まる
- 会場から少し離れたエリアでAirbnbを探す
- 私のようにスイス側を拠点にする
など、選択肢はいろいろあります。それぞれに一長一短があるので、ご自身の予算やスケジュールに合わせて選ぶのが一番だと思います(Airbnbでの宿泊については、また後ほど詳しくご紹介しますね)。
到着した瞬間、鳥肌が立った すでに熱気に溢れるシャモニーの街
その日の朝は、ジュネーブの街を流れる川沿いをゆっくり散策してから、バスの予約を取ってシャモニーへ向かいました。焦らず、旅の空気を楽しみながらの移動です。

そしてシャモニーに到着した瞬間、街全体がすでにUTMB一色になっていることに驚かされました。至るところの店がランナーを歓迎するディスプレイを掲げ、通りにはランナーらしき人たちが溢れています。

受付前に堪能!世界最大級のUTMB EXPO
私の受付(ゼッケン引き換え)はまだ翌日だったので、この日はまるまるUTMBエキスポを楽しむことにしました。

会場はとにかく広く、一日ではとても周りきれないほどのブースが並びます。HOKAやSalomonのような有名ブランドはもちろん、日本ではなかなかお目にかかれないメーカーの製品も多く、実際に試着・試用できるブースも充実。あれもこれもと気になるアイテムだらけで、財布の紐が緩みそうになるのを必死にセーブしながらの散策でした(笑)。

このタイミングで、日本から出店されている方々とも少しお話しすることができ、同じ日本人としてこの舞台を共有できる喜びを感じました。また、UTMB本部のスタッフの方と話す中で、「南アフリカでも新しくレースが開催されることになった」という情報も教えてもらい、思わずワクワクしてしまいました。仕事の都合で今回は挑戦できませんでしたが、いつか機会があればぜひ出てみたいレースがまた一つ増えました。

この日の締めくくりと、翌日への伏線
本当はこの日にエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi)にも足を伸ばしたかったのですが、朝ゆっくり出発したことと、天候が読みきれなかったこともあり、今回は見送ることに。エキスポを心ゆくまで楽しんだ後、その日はまたジュネーブへ戻ることにしました。
翌日はいよいよ本格的にシャモニー入りし、標高3,800m超えの絶景、そして前日受付という一大イベントが待っています。……とはいえ、この移動が想像以上のトラブル続きになるとは、このときの私はまだ知る由もありませんでした。次回の記事で詳しくお伝えします!
